いつまでも若く美しくいたいと思いますよね。
けれど、肌や体は、年齢を重ねるとともに老化&劣化してしまいます。
肌を劣化させる原因には、体の外からの『外的要因』と、体の調子からくる『内的要因』があります。
そこで、前回、肌を劣化させる外的要因についてお話ししました。
※外的要因でもっとも影響があるのが紫外線です
⇒肌を劣化させる3つの外的要因。原因を知って劣化を防止しよう
今回は、その続きとして、『体や肌を劣化させる内的要因』についてお話ししますね。
加齢(生理的変化)|肌を劣化させる内的要因
人間は、時間とともに年をとってしまいます。加齢とともに細胞の働きは弱くなっていき、それに伴って、皮膚の活性も低下してしまいます。
肌表面の「表皮」では、加齢により、細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)が十分に作られなくなります。
すると、バリア機能が低下したり、水分を保つ力が低下したりして、乾燥肌や肌荒れなど肌トラブルが起こりやすくなります。
肌もゴワゴワした感じになってしまいます。
肌の奥の「真皮」では、肌の水分を保つヒアルロン酸、肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンを作る能力が低下してしまいます。
すると、肌のハリが低下して、シワやたるみができてしまいます。
活性酸素は、体や肌を劣化させる要因のひとつですが、体には活性酸素を取り除く酵素(SOD)があります。
この活性酸素を取り除く酵素は、30代以降になると減少してしまい、それにより、20~30代から乾燥による小シワが急増し、40~60代になると深いシワが目立つようになってしまいます。
このように、加齢は、肌や体を劣化させてしまう原因のひとつなんです。
栄養バランス|肌を劣化させる内的要因
体の細胞は、食べ物で作られます。そのため、食事の内容によっては、肌を急激に劣化させてしまう可能性があるんです。
不規則で偏った食事は、体調不良や免疫低下を招き、肌状態を悪化させます。とくにカフェインやお酒などの嗜好品は適度ならよいですが、どちらも神経興奮物質で中毒性もあるため、適量を越さないことが大事。バランスのよい食事を心がけ、良質のタンパク質と食物繊維、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂取し、油分と糖分のとりすぎに注意しましょう。
(引用元:日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト)
キレイな肌を保ちたいなら、食べ物にも気を使ってくださいね。
代謝不調|肌を劣化させる内的要因
血行不良や肝臓などの内臓機能の不調は、肌にも深刻な変化をもたらします。血行不良になると、肌に栄養が行きわたらずに、肌のハリや弾力が低下し、肌の黄ぐすみの原因などになります。
また、心臓病や高血圧などの生活習慣病も引き起こしやすくなるんです。
血管の壁は、コラーゲンなどのタンパク質でできているので、加齢とともに弾力がなくなって硬くなります。
また、筋肉は、動くことでポンプの役割となり、血液は勢いよく流れます。
けれど、加齢により筋力が衰えると、ポンプの力が弱くなって、血流はさらに悪くなってしまいます。
血流を良くすることは、キレイで若い肌を保つためにはとても重要なんです。
肝臓の働きが不調になると、皮膚があれたり、肌の色がくすんでしまったりします。
また、腎臓の働きが弱ると、むくみやすくなってしまいます。
このように、内臓機能の不調も、肌に大きな悪影響があるんです。
肌を劣化させる内的要因は、このほかにあと2つあります。
次回も、肌を劣化させる内的要因についてお話ししますね。