最近は、オーガニック志向の人が増え、それに伴い、手作り化粧品を作る人が増えてきました。
けれど、実は、手作り化粧品は危険で、肌トラブルを起こすことが多いというのをご存知ですか?
東京女子医科大学皮膚科学教室・教授で、『化粧品を正しく使えばあなたはもっとキレイになる』の著者である川島眞さんは、手作り化粧品のことを「かなり危ないスキンケア」とまで言っているんですよ。
どうして手作り化粧品が危険なのかお話ししますね。
手作り化粧品は安全面に限界がある
近年は、健康志向やオーガニック志向の人が増え、化学物質を避ける人が増えました。そのため、『天然成分』や『オーガニック』とうたっている化粧品や食料品も増えてきましたね。
そして、その延長線上として、
・野菜や果物をすりつぶして肌に塗る
・緑茶でパック
・水にキュウリをつけて化粧水がわりに塗る
などの『手作り化粧品』を行う人も出てきました。
けれど、手作り化粧品で、肌トラブルを起こしてしまう人も多いんです。
その理由は、“安全面”。
安全な手作り化粧品を作る場合、
・パッケージ(容器)を煮沸
・使う素材の安全性や菌の付着がないかを確認する
・使用するときには容器の口に触れないようにする
・保管も菌が繁殖しないようする
というのを個人でしなくてはいけません。
これができていないと、どんなに良い有機野菜や果物を使っても、雑菌が繁殖してしまい、手作り化粧品は腐ってしまいます。
また、容器の口に手がついたり、保存状態が悪かったりしても、雑菌が繁殖してしまいます。
これらを素人が個人で完全にこなすのは、不可能に近いですよね。
そのため、手作り化粧品は、リスクの高いスキンケア化粧品なんです。
「市販されている化粧品って高いなぁ」と感じる人も多いかと思いますが、実は、化粧品メーカーは、この安全面に多額の費用を使っているんです。
一般的にメーカーが作っている化粧品は、通常の生活環境の中では、トラブルが起きにくいような処理が行われています。パッケージはきちんと消毒され、安全性を確認したうえで、製品が入れられています。
また、使う人によって保存状態も違うだろうということまで考慮して、問題が起きないように処置されているのです。
そういった製品の安全面に、多くの化粧品会社は多額の費用をかけているわけです。化粧品の値段には、そういう部分も含まれているのです。
(引用元:化粧品を正しく使えばあなたはもっとキレイになる。)
手作り化粧品を作るときに、安全対策を完全に行うことができればよいのですが、それが難しいようなら、避けた方が無難なんですよ。
とくに、手作り化粧品を好む人の中には、敏感肌やアトピー肌など、すでに肌トラブルを抱えている人も少なくありません。
けれど、すでに肌トラブルを抱えている人が、安全面に不安のある手作り化粧品を使うことは、ますますリスクが高まる可能性が大きいんですよ。
保湿を中心としたケアを行おう
スキンケアの基本であり、最も重要なポイントは“保湿”です。敏感肌や乾燥肌は、保湿を徹底的に行うことで改善することも多いです。
なので、肌トラブルを抱えている人は、手作り化粧品を使うよりも、まずは徹底的な保湿をするところにこだわってみてはいかがでしょうか?
※保湿の重要性に関してはこちらを参考にしてください
⇒正しい保湿の方法と誤解
※また、徹底的な保湿といえば、96%が満足したこの美容液です
⇒乾燥肌対策は保湿成分たっぷりの美容液“アイムピンチ”で
どうしても手作り化粧品を使いたい人は、ある程度リスクがあるということを認識し、もし、少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止してくださいね。
化粧品は、自分の肌に合ったものを使うことが大切です。手作りにこだわらず、自分に合ったものを使用して綺麗な肌を保ってください。