美容用語には、さまざまなものがあります。
全てを覚える必要はありませんが、覚えておくと
自分に合った化粧品が選びやすくなったり、
美容雑誌などを見たときに理解しやすくなったりします。
なので、良く出てくる美容用語を紹介しますね。
今回は、『シリコン』と『エモリエント剤』です。
ちなみに、今までには、
・SPFとPAの意味と日焼け止めの効果とは?
・UVA、UVB、UVケアの意味とは?特徴は?
・NMF、セラミドの意味とは?特徴とは?
について説明しましたので、興味のある方はこちらも見てみてください。
シリコンとは
一般的にはシリコンと呼ばれますが、正式名は『シリコーン』です。酸素とケイ素と有機基からできている“有機ケイ素化合物のポリマー”のことを言います。
代表的なものは、〇〇メチコンなどと成分表に書かれているものになります。
シリコンは、水をはじく性質を持っていて耐水性が高く、
油のようにべたつかないのが特徴です。
また、人熱や光に強い、柔軟性がある、通気性が高いという特徴もあります。
安全性が高いため、食品や日用品、工業、医療など
幅広い分野で活躍している素材です。
美容面では、酸化しにくく、肌に対する安定性も高いのが特徴です。
そのため、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品や、
ウォータープルーフのファンデーション、日焼け止め化粧品などに使われます。
シリコンは、髪や肌に膜をつくってコーティングしてくれます。
そのため、髪に対しては、指通りを良くする、髪どうしの摩擦を軽減する、
髪をつややかにするなどの効果があります。
また、傷んだ髪をコーティングすることで、キューティクルの剥がれや
切れ毛などの予防をする効果もあります。
ただ最近は、シリコン入りのシャンプーは、毛穴を詰まらせたり、
髪や肌にダメージを与えるという噂が広まっています。
ですが、実際には肌や髪への影響は少なく、パーマのかかり具合や
トリートメントの浸透にも影響がないと考えられています。
ですが、シリコン入りのシャンプーを使うと、髪の生え際などに
ニキビができやすくなると感じる人もいるようなので、
シリコンの髪や肌への影響は、今後の研究に注目というところです。
エモリエント剤とは
『エモリエント』とは、皮膚の水分の蒸発を防いで潤いを守り、肌を柔らかくすることをいいます。そして、皮膚の表面を皮膜で覆い、皮膚から水分を蒸散させない
(油溶性の)成分のことを『エモリエント剤』と呼びます。
化粧品で良く使われるエモリエント剤には、
・植物油(オリーブオイル、ホホバオイルなど)
・動物油(スクワラン、ミンクオイル)
・高級アルコール
などがあります。
また、最近では、シリコン、セラミドなども、エモリエント剤として注目されています。
シリコンとエモリエント剤は、このような意味になっています。
シリコンは良く耳にしますが、エモリエント剤は、あまり聞きませんね。
ですが、ときどき出てきますので、覚えておくといいですよ。